お花代とお線香代、それぞれの意味と相場を知っておこう!

最終更新: 2019年10月31日目次 お花代とお線香代、どう違うの? 香典、お花代、お線香代の金額は? 香典とお線香代。こんな違いがあります。 お線香を送るのは、実は迷惑かも!? 【まとめ】お金やお線香はあくまでもツール。大切なのはココロです。香典にお花代、お線香代・・・包むべきものが色々あってよくわからない!どんな方のために、それぞれの意味や相場金額について解説します。お花代とお線香代の違いを正しく理解し、常識をわきまえた対応を心掛けましょう。お花代とお香典代。何を基準にどのくらいの金額を包めば良いのでしょうか。お花代とお線香代、どう違うの?お花代は葬儀の際のお供え花代ですが、御香料(ごこうりょう)または御香奠(ごこうでん)はその名前の通り故人にお供えするお線香代の意味合いです。かつては亡くなりごとの際はお香を持参してお弔いをしましたが、葬儀の際に喪家のお品をお借りするのでとの意味合いもあります。お線香は、良いものを購入すると結構高いものです。量販店、スーパーで販売されているものは数百円ですが高級な香木を使用したものは少量でも万単位のお値段のものもあります。香典、お花代、お線香代の金額は?葬儀の際にお供えしますお香典には、葬儀の際に喪家に生じる食事の振る舞い分等、様々な負担を助け合う意味合いも含まれています。いつかは葬祭をしなくてはなりませんので、お互い様の助け合いの意味合いです。ですが現代では、葬儀の様式は様々ですし、故人の考えもまた多種です。散骨して欲しい、あとのものの負担になる葬儀はしなくていい、そんな意見もあります。家族葬につき、香典などはご遠慮させていただきます。そんなお家もあります。ちゃんとした御仏前のお供えを、とお考えなら5千円以上は最低でもお包みしましょう。お花代にしても、御香料にしてもそれは同じです。表書きが御香料だから数千円でいいということではありませんのでご注意を。香典とお線香代。こんな違いがあります。「香典は辞退します、と言われているのに御線香代を持って行くの?それってなんか変じゃない?堂々巡りになるんじゃないの?」そんな疑問を持つ方もいるかもしれません。確かに、「呼び方が違うだけで、結局お金を渡すなら一緒じゃん」という考え方もできるでしょう。しかし、そもそも香典とお線香代では位置づけが違います。香典とは、死者を弔うために渡すもの。故人の霊前に供えるもので、お香やお花の代わりになるものです。そして、こちらのサイトの説明がとてもわかりやすいのですが、葬儀にかかる費用負担を互いに補い合うという「相互扶助」の意味合いもあります。 ⇒ お坊さん便「葬儀に欠かせない香典とは?意味やマナーを徹底解説」葬儀では、弔問客に対して遺族が食事や飲み物を振る舞うしきたりがあるので、その費用をお互いに負担しましょうということですね。ゆえに、どちらからといえば遺族に渡すお金という感じ。家族葬の場合はその飲食(“お斎”といいます)がないので、香典を辞退するケースが多いのです。一方、お線香代やお花代というとどちらかといえば故人に向けられたもの。「これで、○○さんが好きだったお花でも買ってあげてね」「○○さんが好きだったお酒でもお供えしてあげてよ」という供養のメッセージが込められています。ゆえに、香典は辞退してもお線香代やお花代だったら受け取りますよという方も多いのです。金額も、香典に比べると“気持ち”程度なので、受け取ったほうとしてもあまり気を遣わずに済むというわけ。「お花代」についての解釈や、相場についてはこちらの記事でも解説していますので合わせてぜひ参考にしてみてくださいね。 ⇒ お花代って大体いくらなの?故人との関係が判断のカギ!お線香を送るのは、実は迷惑かも!?そして、年賀状のやり取りくらいのご縁の方の訃報を遅れて知った場合にお供えをしたいと思われる場合は、返礼不要ですと書き添えてお線香を送る位にしておきましょう。・・・とは、良くマナーのサイトで書かれていますが、ちょっとした個人的なお勧めをひとつ。仏事をしっかりされているお家はお線香にもこだわりを持たれているご家庭も多くあります。蓮型の蝋燭、蜜蝋などの煤の少ない高級な蝋燭、または季節で掛け替えられるように飾り布「打ち敷き」を送られるなどでも、先方がしっかりしたお仏壇を持たれているなら便利です。仏具店で勤めた際には、初盆のお客様が「使いきれない位のお供えのお線香を頂いた」と言われていたので、少しバリエーションがあったら喜んで頂けますのでお勧めです。贈答用のお線香は、品よく、縁起よく。では、お金ではなく線香そのものを贈る場合はどのようなものが良いのでしょうか。自宅に仏壇がない方だと、線香を選ぶ基準すらわからず戸惑ってしまうかもしれませんが、迷ったら、こんな贈答用のお線香セットもあります。⇒ 日本香堂 贈答用お線香あまり高価なものを贈っても相手が気を使いますし、2,000円~4,999円のカテゴリーで探すのが賢明でしょう。どれも見た目に上品で美しいお線香セットですが、コスパの観点からいうと個人的にはこちらのセットがオススメ。https://www.nipponkodo.co.jp/shop/products/detail/37886税込み3,300円でそこまで高いという印象はありませんが、桐の箱に入っていて“高見え”する贈答セットです。線香だけではなく蓮と桔梗を彩った美しい和ろうそくもついているので、いただいた遺族の方もホッと心が和むのではないでしょうか。香りは人によって好き・嫌いがありますが、フローラル系でクセがないので広く受け入れられやすい香りではないかと感じます。【まとめ】お金やお線香はあくまでもツール。大切なのはココロです。お花代とお線香代について、その意味や金額相場をご紹介してきました。ポイントをまとめます。最低でも5,000円以上は包んだほうが良い香典とは意味合いが違っていて、どちらかといえば遺族のために渡すお金であるお金ではなく線香を渡す場合は、贈答用の気が利いたものをともすれば「いくら包めば良いのか」ということにばかり気を取られてしまいがちですが、大切なのは思いを届けること。お金も線香も、心を伝えるためのツールに過ぎません。体裁にとらわれ過ぎず、故人を想う気持ち、遺族を気遣う思いやりを大切にしましょう。
Source: 葬儀のニュース