無縁仏の位牌の処分方法や、無縁仏にならないために今できること

少子高齢化が進み、なおかつご近所さんとのお付き合いも希薄になりつつある日本においては身寄りのない高齢者が孤独死するケースも増えています。供養する人がいない魂、いわゆる無縁仏になってしまった場合、位牌はどうなるんでしょうか。また、誰のものかわからない無縁仏の位牌を見つけた時はどう対処すべき?位牌は代々受け継がれていくもの。・・・従来はそれが当たり前だったかもしれませんが、これからの時代はそうとは限りません。あなた自身も無縁仏になるかもしれない、そんな時代だからこそ元気な今のうちにやっておくべきことがあります。もしも無縁仏の位牌を見つけたら?家の仏壇を整理していたら、誰のものかわからない位牌が出てきた。もしくは、亡くなった方の私物を片付けていたら、誰のかわからない位牌が見つかった。・・・このようなケース、結構あるみたいです。親族のものであれば良いのですが、「知人から預かった」とかそういう理由で保管されていることも多いようで。おそらく私だったら、「なんか気持ち悪い」と思ってしまうかも。(悪いことが続いていたりする時であればなおさら)ですが、だからといってすぐにゴミ袋に入れてポイするのも怖いですよね。無縁仏の位牌とはいえ、そこには亡くなった方の魂が宿っています。素人判断せず、菩提寺や近所のお寺に相談して供養してもらうように交渉しましょう。無縁仏の位牌処分はお金がかかる?「お寺とのお付き合いがない」「気軽に相談できるようなお寺が近くにない」という場合は、仏壇や位牌の処分業者を利用するという方法もあります。最近はこの手の業者が増えていて、費用も@3,000円程度と格安。個別に対応していればもっと費用も高くなるのでしょうが、処分業者は集めた仏壇や位牌、仏具をまとめてお焚き上げしてくれるので費用も安く抑えられるんです。「ホントにちゃんと供養して処分してくれるのかな?」という不安もついてまわりますが、業者によっては立ち合いを許可しているところや、証明書を発行してくれるところもあります。どっちにしても無縁仏の位牌を手元に置いておくのは不安でしょうし、イチかバチかでまずは相談してみてはいかがでしょうか。自分が無縁仏にならないためにできること「無縁仏」というと「孤独死したかわいそうな人」というイメージで、どこか自分とは無縁のように思えるかもしれません。が、出生数が100万人割れしている昨今では、自分の位牌だっていつ「無縁仏」になるかわかりません。位牌を作ってくれる子供がいたとしても、その子が子を産むとは限りませんよね。どこかで家系が途絶えてしまえば、仏壇も位牌も管理できる人がいなくなってしまうのです。そのような事態を避けるためには、自分が元気なうちに永代供養の手続きをしておくのが賢明かも。永代供養なら位牌を継承する人がいなくてもお寺が供養を代行してくれるので無縁仏になる心配はありません。とはいえ、昨今は永代供養のニーズが高まって、キャパオーバーになるお寺や霊園もあるそうですよ。少子化も高齢化も、孤独死も無縁仏も、決して他人事ではないからこそ頭が元気な今のうちに考えておくべきこと、やっておくべきことがあるのです!
Source: 葬儀のニュース