位牌の裏書きが気になる!そこに記載されている文字と意味
位牌を手に取ってみたことはありますか?裏書きをご覧になったことは?まるで月のように同じ面だけを見せている位牌ですが、その裏書きにこそあなたが知りたい情報が記載されているかもしれません。位牌の表書きって、正直、「何が書いてあるのかさっぱりわからん!」という方も多いのでは?それもそのはず、そこに書かれているのは「戒名」という新しい名前であって、生前に親しまれていた名前ではないからです。誰の位牌かわからなければ裏書きを見る!では、いつもは見えない位牌の裏書きには何が書いてあるのか?手に取ってみてみると、俗名享年没年月日この3つが記載されているケースがほとんどです。つまり、誰の位牌かよくわからないのであれば、裏書きを見るのが手っ取り早いということですね。夫婦位牌の場合も基本的には同じで、二人分の俗名・享年・没年月日が刻まれています。戒名が表で、俗名を裏に書くワケそれにしても、なぜ位牌の表面には俗名ではなく戒名を書くのでしょうか。見た人が誰の位牌かわからないなんて、意味がないのでは?むしろ、表が俗名で裏書きが戒名で良くない?・・・なんて思ってしまうのですが、戒名をいただくというのは実はとてもありがたく名誉なことなんですって。「仏様の弟子になりましたよ」という証拠となるもので、魂のステージが一つ上がった感じ。「俗世間を捨ててワンランク上のステージに昇格したんだよ、だから俗名は捨てて戒名に改めたんだよ」と考えれば、“死”そのものをよりポジティブに受け入れられるんじゃないでしょうか。※一方、無宗教で戒名を授からない方の位牌では、表書きには俗名が記されます。(「○○○○之霊位」という表記になります)満年齢か、数え歳か?さて、位牌の裏書きを見ていて、「アレ?」と気づいた方もいるはず。そこに書かれている「享年(行年)」は数え歳なのか、それとも満年齢なのか?これについてはお寺によって見解が違いますし、葬儀屋との考え方に食い違いがあったりします。実際、うちの祖母が亡くなった時は書いてある物(新聞の訃報欄、位牌、近所に配った手紙)によって年齢が違っていました。当時、「で、ばーちゃんは一体いくつで亡くなったんだ?」と、親族で大笑いした記憶があります。今でも、位牌の裏書きを見る度に「えーと、ばーちゃんが亡くなったのは何歳だっけ?」ともやもやしますが。どっちが正解とかないみたいなので、位牌を作る場合に気になるようであればお寺の住職さんに相談してみて納得できるほうを選びましょう。表から見えない部分とはいえ、モヤモヤは残したくないですから。
Source: 葬儀のニュース