仏壇内での位牌の並べ方についてまとめてみました。

仏壇って、こまごまとしたものが所狭しと並べられているイメージ!あの並べ方はテキトーで良いんでしょうか?いえいえ、実はちゃんとしたルールがあります。では位牌はどのあたりに安置されているのか。位牌その他の並べ方をおさらいすることは仏壇の意味を再確認することにもつながっているのです。そもそも、仏壇とは何なのか。その意味を知ることで、位牌をどこに置くべきかがわかってくるかもしれませんよ。仏壇の主役は誰?誰かが亡くなって初めて仏壇を買ったというお宅も多いでしょう。その様子を見て育った世代が、「仏壇とは亡くなった方をお祀りする場所だ」と思ってしまうのは仕方がないこと。ですが、本来、仏壇とは「小さなお寺」です。実際、仏壇の装飾はとてもきらびやかで、お寺の雰囲気と似ていますよね。そこに仏様を安置し、ことあるごとに手を合わせる「信仰の対象」だったんです。ですから、位牌・仏具もろもろの並べ方としては、ご本尊(仏様)が最上位(須弥壇)。下段に亡くなった方の位牌を置くというのが正解です。その並べ方からも、「仏壇の主役は、あくまでも仏様である」ということがおわかりいただけるかと思います。位牌が複数ある場合はどうするの?とはいえ、現代人にとって仏壇は「亡くなった方と向き合うための場所」ですよね。仏壇の前に座ると、なぜか素直な気持ちになってなんでも話せる・・・みなさんもそんな不思議な感覚を味わったことはないでしょうか?それはきっと、まぎれもなくそこにご先祖様の気配を感じているからなのでしょう。しかし、位牌は一基とは限りませんよね。先祖代々受け継がれてきた仏壇なら、位牌も3つ、5つとあるでしょう。それはどういう並べ方になっているかというと、古いものが右、新しいものが左です。一番右奥が最上位となるので、世代の古い方の位牌から並べていきましょう。(亡くなった順番ではなく、世代順です!)右にいくほど古くなるので、「これって誰?」という位牌もあるかもしれませんね。夫婦はどういう並べ方?では、夫婦の位牌はどう並べるのかというと、夫が右で妻が左です。なるほど、やっぱりここでも男性のほうが女性よりも一つ位が高いように捉えられるとは興味深いことで。もうっ、どっちでも、亡くなった順番に並べていけばいいんじゃないの?と思ってしまいますが、宗教ってそういうところが妙に頑なだったりしますよね。つまり、まとめると、仏壇の中では上にいくほど・右に行くほど位が高い(もしくは世代が古い)と考えられるわけです。位牌の並べ方でうるさく言ってくる親戚のばーちゃんもいるかもしれませんし(年寄りはこういうしきたりについて妙にうるさい!)、基本ルールくらいは心得ておきましょう。
Source: 葬儀のニュース