夫婦連名の位牌を作る場合の注意点は?サイズや大きさもチェック
一般的に、位牌は「一人一基」で用意するもの。ですが、最近は夫婦連名の「夫婦位牌(めおといはい)」を選ぶ方も多いようです。これは一体どんなもので、いつ・どのタイミングで作るものなのか?夫婦連名の位牌を作る場合に知っておきたいルールをまとめてみました。「一緒のお墓に入ろう」ひと昔(ふた昔くらい?)のドラマのプロポーズでよくあった言葉ですが、「一緒の位牌に入ろう」なんて聞いたことないような?夫婦連名の位牌とは、誰がどのタイミングで用意するものなのでしょうか。「空欄」がある位牌ってどう思いますか?もし、不幸にも事故に遭ってしまって夫婦が一緒に亡くなってしまったという場合なら、夫婦連名で位牌を作るとしても不都合はないでしょう。しかし、夫婦が同時に亡くなるケースは稀ですよね。片方が亡くなったらその時点で位牌を作るわけですが、その時、もう一人分の戒名が書けるように空欄を作っておくんでしょうか。それって、なんだか「死」を待っているようでちょっと縁起が悪いような?本人が気にならないのであればその方法でもOKですが、私だったらそのやり方は避けたいな・・・と思います。希望を伝えておくことが大事無難なのは、夫婦が共に亡くなった後に位牌を「夫婦連名」のものに作り替えるという方法。これなら縁起も悪くありませんし、すでに片方の魂が入っている位牌を仏壇から持ち出して業者に名前を彫ってもらって・・・みたいな手間もかかりません。ただし、その作り替えの手続きを誰がやるのかというと、残された家族ですよね。自分たちが亡くなったら夫婦位牌にして欲しいという希望があるのであれば、それは見当識がしっかりしているうちに家族に伝えておきましょう。また、逆に「絶対に夫婦位牌だけは嫌だ!」「アノ世に行ったら自由になりたい」と思っているなら、その意思表示もしておいたほうが良いですね。コンパクト過ぎる位牌は不向きただ、夫婦連名となると位牌もそれなりの大きさが必要でしょう。あまりに小さ過ぎると、文字が読みづらくて「これは誰の位牌なの?」みたいなことになってしまいます。最近の仏壇はコンパクトなデザインのものが主流なので、そこに安置する位牌もミニサイズが多いのですが。通販だと特にサイズ感がつかめず、「ま~、このくらい幅があれば大丈夫か」という感じで申し込んで、届いてから「あ~、やっぱりちょっと小さかったかも」という失敗をしてしまいがち。ネットで買うにしても、一度は仏具店に足を運んでいろんな位牌を手に取ってみて、リアルなサイズ感をつかんでから発注したほうが良いでしょう。(※夫婦連名の場合は名前を彫るのに追加料金がかかりますのでその点も要チェック!)位牌には故人の魂が宿るとも言われますし、少なくともご夫婦が位牌の中で場所を争い合うようなことにならないように配慮したいものです。特に、うちの母のように「アノ世に行ったらお父さんの世話係を卒業して伸び伸びやるんだ!」と楽しみにしているタイプの位牌選びは慎重に。(アノ世では仲良くして欲しいから、なんて余計なお世話で夫婦連名にしちゃダメです!)
Source: 葬儀のニュース