位牌は白木のままじゃダメなの?知っておくべきデメリット
位牌は、四十九日を境に「白木→本位牌」に魂を遷し替えるのが一般的。ですが、金銭的、もしくはその他なんらかの事情で本位牌を手配できないケースもあるかもしれませんよね。その場合、白木のままにしておいても問題ないのでしょうか?ここでは、白木のままにしておくことの是非について考えてみました。“仮”とはいえ、白木の位牌だって見た目は立派。必要な事項(戒名や享年など)は記載されているわけだし、ずっと白木のままでも良いのでは?・・・と思われる方もいるでしょう。実際のところ、本位牌を用意しない人っているんでしょうか?「仮」って言われるけど、実際は仮じゃない白木の位牌=“仮”の位牌と表現されることが多いですが、白木の位牌だって立派な位牌には違いありません。戒名などもお坊さんが手書きするわけですし、一時的にとはいえそこには故人の魂が宿されているのです。ですから、白木のままの位牌でダメというルールはありません。遺族が「それでいい」と思うならば、白木のままでも良いんですよ。それでバチが当たるとかタタリがあるとか、そういったことはないのでまずはご安心ください。大事なのは、故人を想う供養の心であって、「カタチ」にこだわる必要はないのです。でも・・・、仏壇に納まりますか?とはいえ、白木の位牌って結構大きいですよね。葬儀の時に祭壇に置いてあるアレですよ。火葬の時に遺族が手に持って運んでいる、アレですよ!?イマドキの仏壇はコンパクトなデザインが多いですが、あのデカい白木位牌じゃとても納まりませんよね。こういっては身も蓋もありませんが、単純に「仏壇に入らないから」という物理的な理由で白木位牌→本位牌に切り替えるという考え方もあるんです。白木のままの位牌でいいや、という方は、それをどこに安置するのか?ってことも考えておいたほうが良いですね。汚れに弱いというデメリットも!さらに、白木位牌は黒い位牌と違って汚れや経年劣化に弱いという弱点もあります。黒い位牌は塗りが施してある=表面がコーティング加工されているような形になるので、年数が経ってもそれほど劣化が気になりません。(金粉が剥がれてしまったりすることはありますが)そのため、「永く安置するから」という意味で、白木のままではなく黒い塗りの位牌に変えるのだという説もあります。位牌がどんどん薄汚れていくなんて、そっちのほうがご先祖様に申し訳ないって気持ちになりそうですし。このように、位牌を白木のままで安置することについては物理的に難点も多いよう。ご先祖様に失礼だとか、バチが当たるとか、そういうことではなくあくまでも「長期保管」を視野に入れて、本位位牌に切り替えることも検討してみてはいかがでしょうか。
Source: 葬儀のニュース