葬儀の和装は注意点が多い!知っておくべき常識をチェック
ただでさえめったに着る機会がない喪服。そのうえ和装となれば「ちょっとハードルが高いな」と思われる方も多いことでしょう。実際、葬儀の和装にはいろいろとルールや注意点がありますのでチェックしておくべき!ここでは、葬儀で恥をかかない和装の注意点についてまとめていきます。葬儀の時、他の人がどんな服装をしているのか…って見る余裕はあるでしょうか。結婚式などおめでたい席だと「○○さん、着物だね!キレイだね~」なんて話で盛り上がったりもしますが、葬儀の席でファッション談義はほぼありえない?和装をしていいのは遺族だけ?不幸があって悲しみに暮れている席で、ファッションの話をするなんでけしからん!・・・そのような風潮があるのは確かですが、それ以前に、葬儀の服装はみんな真っ黒で差がつきにくいのでわざわざ話題にするまでもないのでしょう。アラフォーの私くらいの世代だと、葬儀の席にわざわざ和装してくる人もいませんし。そもそも、弔問客で和装の人を見たことがないような気もします。それもそのはず、昨今は「和装するのは遺族だけ」という認識が強く、一般の弔問客は和装を避ける傾向があるようです。遺族が洋装だった場合、弔問する自分が和装だと遺族よりも格が上になってしまう可能性もあるため、あえて和装を避けている方が多いんですって。「和装は基本的には遺族だけ」というのはけっこう重要な注意点かもしれませんね。和装にも「正」と「準」があるでは、自分が遺族の立場で、葬儀のために和装する場合を考えてみましょう。「和装」と言っても実はいくつかパターンがあり、シーン別に使い分ける必要がありますのでこれも注意点として覚えておきたいところです。和装にも大きくわけて「準喪服」「正喪服」があり、喪主や遺族は以下のように使い分けることになります。通夜・・・準喪服葬儀告別式・・・正喪服初七日・・・正喪服四十九日・・・正喪服一周忌・・・正喪服その他、法事・・・準喪服このように、葬儀の席では遺族は「正喪服」を着るのがしきたりとなっています。では、その正喪服とはどのようなものなのでしょうか。【男性】和装なら、五つ紋つき羽織袴(五つ紋=五か所に家紋が入っている、と言う意味です)【女性】和装なら、黒無地の染め抜き五つ紋付き×白足袋×黒袋帯(名古屋帯)×光沢のない黒草履ややこしい!地域による違いもチェック和装に興味ない方だと、「黒無地の染め抜き」なんて言われても「は~?」って感じですよね。染め抜きというのは昔からのれん作りに使われてきた技法で、生地を部分的に染め分けて柄や文字を浮かび上がらせる手法らしいです。喪服として着るだけなら「作り方」まで詳しい知識は必要ないかもしれませんが。それが葬儀の席で着ても良い“正式な”和装なのかどうか、自分で見極められる目を養っておきたいところですね。ちなみに、関西だと「地紋のない縮緬」が正式な喪服になるそうですから、地域によっても違いがあるというのも注意点の一つでしょう。洋装と同様、和装にも夏用・冬用があったりしますし、素人にはどうしたら良いのかちんぷんかんぷんな世界。ですが、イザという時になってわからなければ、葬儀屋さんに相談すれば的確なアドバイスをくれます。ウチの祖母が亡くなった時も、実に細かい部分まで葬儀屋さんがフォローしてくれたので仏事の常識に自信がなくても大丈夫。和装のレンタルがあるところも多いので(費用は2万円前後)、服装については素直にプロの助けを借りましょう。なんと、ネットでも喪服(和装)のレンタルができます。フルセットで約1万円!細かいルールや着付けは葬儀屋さんに相談するにしても、とりあえずレンタルだけはネットの格安サイトで、という選択もアリですね。
Source: 葬儀のニュース