位牌の相場から見えてきたこと。どんな位牌がどんなお値段?
位牌って、ものによってはものすごく高そうだけど相場はどのくらいなの?・・・と興味津々な方も多いはず。まずはランキングサイトで売れ筋商品をチェックしてみましょう。どんな位牌がどのくらいの価格で、どれだけ人気なのか。そこから、じわりと相場感がつかめてくるはずです。「位牌って葬儀屋さんが手配してくれるものだと思ってた。だから、自分たちで選ぶとなってちょっと戸惑ったし、四十九日に間に合うかどうか冷や冷やした」友人はそんな風に語っていましたが、そういうことって実際に当事者になってみないとわからないものです。さて、まずは気になる位牌の相場は?ランキング上位は25,000円~60,000円くらいちまたのみなさんはどんな位牌を選んでいるのか。市場ではどんな位牌がよく売れているのか?傾向や相場感をつかむうえで、ネット通販のランキングはとても参考になります。2018年9月現在ですと、楽天市場で1位を獲得しているのは67,845円の会津塗位牌。漆工芸の専門職人さんが手仕事で仕上げた位牌で、つややかな塗りに蒔絵装飾が施されているのが特徴。モダンな形状に、伝統的な漆塗り・・・このコラボは斬新ですよね。続く2位は53,881円の唐木位牌、3位も同じく唐木製のもので49,248円、4位は48,492円。ネット通販だと1万円以下で買える位牌もあったりするのですが、このランキングを見る限り相場は5万円前後といったところ。みなさん、位牌にはお金をかけているんですね。素材によって相場も違うネットのランキングをじっくり見るとわかりますが、位牌は素材によってずいぶんと相場が違ってきます。最も高価なのは、塗りの位牌。ヒノキなどの木材に漆などの“塗り”を施したもので、「塗っては乾かし、また塗って・・・」と工程数が多く手間がかかる分だけ相場も高い!金箔や金粉を施してあるものも多く、10万円超えはザラです。ただ、最近は漆ではなくウレタン塗料で代用するなどしてコストダウンしている商品もよく見かけるようになりました。一方、塗りを施さず木の素材感を生かした位牌も人気。主にはインドネシアなど熱帯地方で産出する樹種を使っているため「唐木位牌」と呼ばれたりします。木ならではの木目やツヤが美しいのですが、塗の位牌に比べて工程数は少ないので相場も2~3万円といったところです。今注目のモダン位牌の相場は?そしてもう一つ、最近人気の「モダン位牌」というカテゴリー。これは、リビングに置けるコンパクトなモダン仏壇に合わせて作られたもので、従来の位牌に比べてミニサイズでデザイン的にもオシャレ感があるというのが特徴です。素材も統一されておらずいろんな樹種が使われているので、相場はピンキリ!ですが、極端に安いものは少なく2~3万円(もしくはそれ以上)が相場のようなので、サイズのわりには高いんだな~という印象です。それだけデザインや素材にこだわっているということですよね。時代が変わっても供養の気持ちはちゃんと受け継がれているのです。特別に高価であるわけではないけれど、素材やデザインにこだわって故人のイメージに合う位牌を選ぶ方が増えている。・・・そのような意味では、「供養」という行為が今までよりもずっと身近なものになりつつあると言えるのではないでしょうか。
Source: 葬儀のニュース