位牌とはどんな素材で作られているのでしょうか?デザインの違いを楽しむ位牌選び。

「位牌」といっても、多種多様。ネットの通販サイトを見ても、あまりにも種類があり過ぎて選べない!という方も多いことでしょう。供養の在り方が多様化している昨今は特にその傾向が強まっているようですが、使われている素材はどんな樹種なのでしょうか。ここでは、位牌の代表的な素材についてまとめていきます。モダン仏壇が人気を集めるようになり、そこに安置する仏具のデザイン性もグッと進化しています。位牌も、そのうちの一つ。近年は、デザインというよりも素材を選び分けることで個性を出している商品も多いようです。伝統的な塗位牌の素材って何?位牌といえば、「黒くて、ツヤツヤしていて、金粉みたいなのが施されていて・・・」と、そんなイメージの方が多いのではないでしょうか?それは、いわゆる「塗位牌」と呼ばれるもの。素材としては、ヒノキやベニマツなどの白い木材が使われています。これらを乾燥させ、漆やウレタン塗料などで塗って、さらに乾燥させてまた塗って・・・と何工程か繰り返した後で金箔や金粉を施すんですね。かなり手間がかかる位牌なので、お値段も高い!ものによっては工芸品としても扱われるほど価値があるものなので、実物を見ればうっとりしてしまうこと間違いナシ。高価なのも納得です。例えばコチラは、塗位牌の中でもかなりグレードの高い高級品。一方で、最近はこちらのように、お値段を抑えた塗位牌もお目見えしています。シックな唐木位牌も根強い人気!同じようにツヤツヤした黒い位牌でも、もっと木の風合いを全面に出した、木目を生かしたデザインの位牌もありますよね。唐木位牌と呼ばれる種類の位牌で、その名の通り「唐=中国」を経由して輸入されていた木材を素材としているのが特徴です。代表的なのは、黒檀や紫檀ですね。東南アジア原産の黒檀は、「木のダイヤモンド」と言われるほど格調高い趣が魅力!漆を塗ってツヤツヤにしているのではなく、素材そのもののツヤや木目の美しさを生かしたデザインになっているのが特徴的です。半永久的な耐久性があるというのもアピールポイントのひとつ。「美しくてタフ」だなんて最強ですね。それでいて、お値段も塗の位牌に比べるとグッと抑えられていて、コスパの面でも優秀な位牌と言えるんじゃないでしょうか。位牌の世界にも新しいムーブメントが!見た目に「THE 位牌」という感じの塗位牌。そして、ちょっぴりスタイリッシュな唐木位牌。ときたら、もう一つピックアップしたいのは最近人気のモダン位牌。こちらの商品のように、デザインが個性的でオシャレであることに加えて、素材がまたユニ―ク!メープルやウォールナットなど家具やインテリア雑貨で人気の樹種を素材としたものが多く、一見「位牌」とはわからないものもあるんです。伝統にとらわれず、位牌や仏具も自分たちのフィーリングで選びたい。そんな“今っぽさ”を感じさせる位牌ですよね。仏壇や位牌を「見えない場所」に隠すように置いていた時代はおしまい。これからは、あえて見える位置に置いてオープンに、晴れやかに供養していく時代なのかもしれません。死は「生」の始まりなのですから。
Source: 葬儀のニュース