無宗教の葬儀と位牌はここが違う!メリット&デメリット
特に信仰している宗教がないから、葬儀は無宗教で。・・・今からそんな風にお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、無宗教の葬儀って実はそんなに簡単ではありません。ここでは、そのメリットやデメリット、併せて位牌をどうするのかについてもまとめてみました。宗教についてまわる面倒くさいあれこれ(法事やらお金のことやら)から自由でいたい!だから自分は無宗教だ、神も仏も信じない。時々、そんな主張をする方に出会いますが、では家族や自分が亡くなった時はどうするんでしょうか?無宗教で葬儀をすることのメリット宗教的な知識がゼロだと、まずは「無宗教でもお葬式はできるのか?」という疑問が浮かぶんじゃないでしょうか。私は仏教の葬儀にしか参列したことがありませんが、お寺からお坊さんがやってきてお経を読んで・・・というのが一般的ですよね。正直なところお経の内容はよくわかりませんし、聞いているうちについウトウトしてしまった瞬間もありました。無宗教の葬儀の場合は、あの時間がないということですよね。費用の面でも、葬儀の読経分だけで20万円前後かかりますので(宗派や地域によって違いあり)、コストカットできるという点も無宗教葬儀のメリットと言えるのかもしれません。戒名を作ってもらう必要もありませんし、本位牌を作る費用もカットできますね。無宗教の葬儀って、こんな感じ!しかし、読経がないなら葬儀で何をするのか?実際に無宗教の葬儀に出たことがあるという方の話によれば、まずは司会者が故人のプロフィールなどを紹介し、あとは一人ずつ献花をしたとのこと。「そのくらいしか記憶がない・・・。あとは会食だけ。仏教の葬式だと、僧侶の説法でイイ話をしてくれたりするから印象に残りやすいんだけどなあ。無宗教の葬儀って、司会者の手腕が問われるんじゃないかな」知人はそのように言っていましたが、最近は故人が好きだった音楽を流して死を偲ぶ「音楽葬」などもあるみたいですね。プロデュース力が問われそうなので、なんだかかえって費用が高くなりそうな不安もありますが。供養のカタチや宗教観も多様化し、葬儀にも結婚式のように個性を出す時代なんですね。一方で、こんなデメリットも・・・とはいえ、「無宗教」といいながらも自宅に仏壇や位牌があったり、お寺にお墓を持っていたりする方って多いですよね。自分は無宗教でも、先祖は仏教徒で、代々お寺とつながりがあった。そのような場合は、葬儀で僧侶を呼ばなかったことが後々厄介な問題に発展する可能性があります。お寺さんとしては、「これからも供養をお手伝いしたい」「ご先祖様と一緒に、○○家のみなさんを見守っていきたい」という気持ちだったのに、葬儀に呼ばれなかった。それなのに「お墓に納骨させてください」と言われても「はああ~??」って感じでしょうね。無宗教で葬儀をする、戒名はいただかない。そう決めたのであれば、まずは一度、菩提寺の住職さんに相談するのがマナー。いろんな考え方があると思いますが、供養のカタチは自分一人で決められるようなものではありません。あなたは、両親そのまた両親、そしてさらに・・・と脈々と続いてきた血のつながりの中で守られてきた存在。それを自己判断で簡単に断ち切ってしまうのはあまりにも乱暴なことです。別にそれでタタリがあるとかいうことでもないのですが、そんな自分本位な生き方ではいつかしっぺ返しを食らいますよ。葬儀のこと、位牌のこと、一人で抱え込んで判断せず、まずは親しい親族やお寺に相談してみましょう。
Source: 葬儀のニュース