葬儀で友人代表の弔辞は何を、どうしたためれば良いの?
葬儀や精進落としの席で友人代表の挨拶(弔辞)を頼まれた場合、あまり時間もないのでわたわたしてしまうかもしれません。どんな流れで、どんな内容をしたためれば先方に失礼にならないのか。また、故人の魂に届くメッセ―ジとはどんなものか?葬儀で参考にしたい友人代表の挨拶についてまとめてみました。友人代表で挨拶を頼まれるということは、遺族や友人たちから頼りにされているということ。誰の目から見ても故人とあなたの絆が強固だったという証拠でもあります。ぜひ、世界で一つだけのとっておきの手紙を完成させましょう。まずはいろんなサンプルで研究しようとはいえ、友人代表の弔辞にはお決まりの流れみたいなものがあります。その通りに書かなければいけないというわけではありませんが、だいたいの流れは知っておいたほうが書きやすいでしょう。ネットで検索するといろんなサンプルが出てきますので、それらを参考にしながら「いいな」と思える部分は盗んでしまうのもアリです。次に、故人と自分の思い出を整理していきます。ノートを用意して、出会った時からこれまでのことを振り返ってみましょう。故人とあなたの出会いは?最初はどう思った?その第一印象はどう変わっていったのか。特に忘れられないエピソードは?・・・書いているうちに、もしかしたら涙があふれて止まらなくなるかもしれません。でも、それでいいんです。書く人が泣けない手紙では、気持ちは誰にも伝わりませんから。思い出をブロックに分けて整理しよう。弔辞は、あなたと故人の物語を会葬者に読んで聞かせるような気持ちで書くと「伝わる文章」になりますよ。思い出の整理ができたら、それらを“流れ”に載せていきます。まずは、故人と自分の「出会い」のブロック。ここで、自分は何者なのか、故人との関係性を明らかにします。次に、思い出深いエピソードの紹介。ここでは、故人がどんな人物だったのか、その人となりがわかるような出来事を2~3個紹介しましょう。葬儀は故人を気持ちよく送り出す場ですから、くれぐれも、悪口やネガティブな内容はNGです!続いて、最後は「お別れ」のブロック。先に逝ってしまったことについて「残念だ」という気持ち、今までの感謝を伝えて〆ましょう。ちなみに、友人代表の弔辞は故人に向けて語り掛けるような文体で書くのが定番。会葬者に向けて、というよりは、あくまでも故人に向けた最後の手紙という位置づけです。形式よりも「気持ち」が大事葬儀での弔辞には、「ますます」とか「度々」「重ね重ね」「再び」などの重ね言葉を使ってはいけないなどのルールもあります。「不幸が重なる(かもしれない)から縁起が悪い」というのがその理由です。他にも、「死に結び付くような言葉を使ってはいけない」なんて話もありますが、あまり考えすぎず、気持ちを自然のままにつづりましょう。言葉遣いも、仰々しいのはみんな眠くなってしまいます。あなたから故人に向けた手紙なのですから、あなたらしく、最後に本当に伝えておきたいことをつづってみましょう。葬儀は、人にとって最後に“主役”になれるステージ。友人代表で手紙を読ませてもらえるなんて、これほど名誉なことはありません。ぜひ、故人が晴れやかな気持ちでアノ世に旅立てるようなステキな手紙で送り出してあげてくださいね。
Source: 葬儀のニュース