位牌を見れば宗派がわかる!具体的にどこが違うの?

曹洞宗に真言宗、浄土宗、日蓮宗と、同じ仏教といえども宗派は様々。では、その違いは位牌にどう表れているのか?パッと見てわかる違いはあるのかないのか。意外と知らない、位牌×宗派の関係について調べてみました。位牌を買う時、デザインやサイズに加えて注意すべきは宗派の違い。必ず「宗派は?」と聞かれるようですが、その理由とは?宗派色々。位牌はどうなる?宗派が違っても位牌のスタイルは基本的には同じで良いのだとか。個人的にはちょっと「意外だな」と感じたのですが・・・、「この宗派だから、この位牌は選んじゃダメ」とか、そういうことはないようなんです。では何が違うのか?というと、戒名の付け方が違います。その筋に詳しい方が見れば仏壇の前に座った段階で「ここのお宅は○○宗だ」とわかるらしいですよ。宗派によって焼香の仕方も違ったりしますし、位牌による宗派の見極め方を知っておくと今後便利かもしれませんね。位牌でチェック!宗派の見分け方では、位牌に刻まれる戒名は宗派によって具体的にどう違うのか?それぞれの宗派の位牌を参考にしてみましょう。日蓮宗、法華宗(上から順に)妙法、院号、日号、戒名、位号曹洞宗、臨済宗(上から順に)新帰元、院号、道号、戒名、位号真言宗(上から順に)梵字(ア字)、院号、道号、戒名、位号天台宗(上から順に)梵字、院号、誉号、戒名、位号浄土宗、時宗(上から順に)新帰元、院号、道号、戒名、位号浄土真宗(上から順に)法名、院号、釈号例えば、真言宗では戒名の上に「ア」の梵字が書かれています。これは、大日如来の弟子になったことを表しているのだとか。それぞれ独特の意味があり、いずれにしても「死」を境に故人が新しいスタート地点に立つことを意味しています。浄土真宗×位牌のおもしろルールちなみに、浄土真宗という宗派では基本的には位牌が必要ないのだとか。なぜなら、この宗派では「人は死んだら誰でも仏になれる」と考えるからです。阿弥陀如来を信じてさえいればだれでもアノ世で仏になれるという他力本願的な考え方なので、わざわざ遺族が「成仏できますように」と供養する必要がないんですって。とはいえ、実際には「供養の対象がないと心もとない」ということで、浄土真宗でも位牌を作っているお宅も多いです。このように、仏事の世界はキビシイようでいて意外と緩いもの。仏壇も位牌も、結局は、「旅立った故人のために」というよりは残された遺族たちの心を慰めるためのものだと言っても過言ではないでしょう。だとしたら、自分がその位牌に向き合った時に心から安らげるもの、自然に故人を思い出せるようなデザインのものにこだわって選びたいところですね。
Source: 葬儀のニュース